Gmail で迷惑メールに誤認識されないメールサービスの7つの条件 - その1. Authentication & Identification (認証と識別) 識別編
前の記事ではユーザー(受信者)側から重要なメールが迷惑メールに誤認識されない方法を見ていきました。
今回からは送信者側からユーザーに対してメールを配信する際にGmailで迷惑メールに誤認識されない方法を見ていくことにします。
まず、送信者にはメールの送信方法で分けて2通りあります。
- 1対1(友人との連絡等)
- 1対多(メルマガ、お知らせ、プロモーション等)
1対1(友人との連絡等)
1対1ではフリーメールサービス、企業等で運用しているメールシステムを利用して送るでしょう。 また、1対1でメールをやりとりしているので受信者側も連絡先などに送信者側のメールアドレスを登録していることでしょう。それにより迷惑メールに誤認識されにくくなるはずです。
お試しあれ。
1対多(メルマガ、お知らせ、プロモーション等)
次に1対多のメールですが、1対1でのメールとは違い多数のユーザーに対して送信するためにそれ専用のサービスを利用していると思います。
- メーリングリスト
- メール配信サービス
Gmailでは一括送信と呼び、以下のようなガイドラインを定めています。
このガイドラインを読み解くと迷惑メールに誤認識されにくいメールが送れるようになるでしょう。 Gmail の一括送信ガイドラインには以下のように7項目のガイドラインを定めています。
- Authentication & Identification (認証と識別)
- Subscription (登録)
- Unsubscribing (配信停止)
- Format (書式設定)
- Delivery (配信)
- Third-Party Senders (サードパーティ 送信者)
- Affiliate Marketing Programs (アフィリエイト マーケティング プログラム)
それでは、一つ一つ解説していきましょう。
Authentication & Identification (認証と識別) を 認証編と識別編で分けて解説していきます。
Identification (識別) の解説
Gmail で識別されるようにするには、次の点に注意してください。
- 一括メール送信に一貫した IP アドレスを使用します。
- ドメインをポイントする、メールの送信元の IP アドレスに対する有効な逆引き DNS レコードを保持します。
- 一括送信するすべてのメールの「From:」ヘッダーで同じアドレスを使用します。
1. 一括メール送信に一貫した IP アドレスを使用します。
口語訳
一括メール配信をする際にはメールを送信するメールサーバーはずっと同じIP(サーバー)から送信してね。
理由
一般的にスパムメールと呼ばれるメール(1億当たりました的なもの)はウィルス等で感染させた全世界にあるパソコン、サーバーから様々な宛先に送ってます。Gmailでは、一括メールの様な内容が同じメールを色々なサーバーから送信されているのを検出すると「スパムメールでは?」と認識してしまいます。
2. ドメインをポイントする、メールの送信元の IP アドレスに対する有効な逆引き DNS レコードを保持します。
口語訳
メールサーバーにはちゃんと逆引きDNSレコードを設定してね。
理由
これも上記と同じですが、スパムメールを送信させられてるパソコンなどは一般家庭のパソコンなどが大多数です。そのパソコンのグローバルIPには一般的には逆引きDNSレコードは設定されていません。ですので逆引きDNSレコードが設定されていないサーバーからのメールはGmailでは「スパムメールか?」と認識してしまいます。
3. 一括送信するすべてのメールの「From:」ヘッダーで同じアドレスを使用します。
口語訳
一括送信メールを送るときは同じメールアドレスから送信してね。
理由
ここまでの流れで勘のいい方は気がついているかもしれませんね。スパムメールです。スパムメールを送る人は同じメールアドレスを送信元にするでしょうか?しませんよね。(最近流行りのフィッシング詐欺などでなりすましメールの場合は同じメールアドレスを使用しますがこれはなりすましの話でします。) ですので、Gmailでは様々なメールアドレスを送信元としているメールを検出すると「スパムメールか?」と認識してしまいます。
Identification (識別) のまとめ
まとめると以下のようになります。
こう見ていくとGmailの一括送信ガイドラインはスパムメールをフィルタリングするという目的では理に適ってますね。
おまけ
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この記事はこの記事は ABCメール開発者 山本 が書きました。
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