業界最安値、高到達率のメルマガ配信システムを作った

え?こんなに安くていいの?月額500円からのメルマガ配信システムのABCメールを開発した人がお送りするブログ

follow us in feedly

メルマガ配信で「なりすましの可能性」を疑われた時に解決する3つの方法

このエントリーをはてなブックマークに追加

メルマガ配信をしていてこんな表示見たことないですか?

f:id:mailstand:20150212174813p:plain

「このメールはなりすましメールの可能性があります。」

メルマガ配信を行っていて自分の送ったメールにこのような表示が出ているのを見たりしたことはないでしょうか?

ドキッとしますよね。いや、正真正銘、自分が送ったメールなんだけど、このような表示が出ることがあるのです。

今回はメルマガに「このメールはなりすましメールの可能性があります。」という表示が出る仕組みとその解決方法を3点ほど説明し、ABCメールではどのような機能を実装し、解決をしたのかを説明していきます。

なんでこんな表示が出るの?メール配信における認証の仕組み

まず、どのような状況でこんな表示が出るのか、そもそもどこの表示なの?って話なので。。。説明します。

f:id:mailstand:20150212193113j:plain

送信元のメールアドレス(ここではメールヘッダの From項目を指す)を test_abcmail@yahoo.co.jp とし、ABCメールのテストメールサーバーから送信したメールを Yahoo!メールで受信した様子です。

「なりすましメールの可能性があります。」この表示の理由ですが、今回の場合でしたらYahoo!メールが受信したメールの送信元メールアドレスをDKIMなどの技術を利用して検証しているからです。

DKIMの詳しい説明は以下の過去の記事を参照。(簡単に言うと電子署名の仕組みを利用して送信元メールアドレスなどのヘッダ情報の改ざんを防止する技術です。)

このDKIMYahoo!メールですと、Yahoo!メールのサーバーを利用しないと署名ができないために外部のサービスを利用するとこのように「なりすまし」を疑われるわけです。

なりすまし問題を解決する3つの方法とは?

このなりすまし問題を解決する方法は大きく分けて3つあります。

  1. そもそも、外部のサービスを利用せずYahoo!メールなどのそのメールアドレスの発行元のサービスを使って送信する
  2. 独自ドメインを取得してメルマガを発行する
  3. 送信元メールアドレスを変換して送信する

それぞれを見ていきましょう。

1. 外部のサービスを利用しない

そのサービスを使って送信するのが一番かもしれません。
しかし、予約配信、ステップメール、購読解除機能、大量配信などメルマガ配信するために必要な機能が備わっているメールサービスなんてそうそうありません。
また、大量配信という項目は一発でスパム行為と判断されアカウントの停止などされたりしては元も子もありません。

今回のメルマガ配信に関してはこの解は適さないですね。。。

2. 独自ドメインを取得してメルマガを発行する

これが1番いいかもしれません。実際にメール配信システムを手がけている業者さんもこの方法を推奨しています。

例えば、エキスパートメールさんでは、このように独自ドメインの取得を推奨しています。 f:id:mailstand:20150212182840p:plain しかし、一体どれだけの方が独自ドメインの取得、設定をされているでしょうか。

現状、ABCメールのサービスを開始して多くのユーザー様にご利用いただいていますが、半数以上は独自ドメインではなく、Yahoo!メール、Gmailなどのフリーメールを使っています

○○してください、というのは簡単ですがそれをユーザー様に強いるのはどうかと...

3. 送信元メールアドレスを変換して送信する。

送信元メールアドレスが疑われているのであれば送信元メールアドレスを変換し、電子署名などを用いて「なりすまし」の可能性を排除してメールを送ればいいのでは?

そのためにはメール配信システムに新しい機能を追加しないといけません。

ABCメールでは、できる限りユーザー様にとって簡単で確実な方法を提供したいと考えていますので、3番目の解決方法の実装を行いました。

3-1. 送信元メールアドレスはどんなアドレスに変換するの?

送信元メールアドレスを変換して送信する。と聞いてもピンとこないと思います。
具体例で説明します。

  1. 送信元メールアドレス test_abcmail@yahoo.co.jp として送信します。
  2. 送信するメールサーバーのFQDN(サーバー名 説明略)test.abcmail-pro.xyz です。
  3. 送信元メールアドレスと送信メールサーバーのFQDNで変換先のメールアドレスが決定します。

今回の場合でしたら test_abcmail_xyz@test.abcmail.xyz になります。

このように英数字以外をアンダーバーに変換してドメイン部分の前につけます。

ABCメールではメールの作成時点で独自ドメイン以外のメールであると判断した際にはこのように変換したメールアドレスをメールの送信元メールアドレスに設定します。

この処理は一括メール、ステップメール等のメール作成時点でABCメールのシステムが自動で処理を行うのでユーザー様は特に何の意識もすることなく普段ご使用のフリーメール等を送信元にすることが可能です。

3-2. さて、うまくいったのでしょうか。検証です。

さて、検証です。このように送信元メールアドレスを変換したメールがどのように表示されるのでしょうか。

f:id:mailstand:20150212193405j:plain

結果は以下のように「なりすましメールの可能性があります」ってのは出なくなりました。

あれ?と、ここで疑問が。

送信元メールアドレスを変更したらそのメルマガに対して返信したらどうなるの?
ちゃんとメルマガ送った人に届くの?

ご安心ください。

メールの返信先としてRFC5322 の 3.6.2. Originator Fields にも定められているReply-Toヘッダに本来の送信元メールアドレスを入れてメールを作成します。
各メールソフト等で返信を押すとこのように本来のメールアドレスへ向けてメールを送信します。

  1. Yahoo!メールの場合 f:id:mailstand:20150212200536p:plain
  2. Gmailの場合 f:id:mailstand:20150212200539p:plain

送信元アドレスを変更しても Reply-Toヘッダを用いて返信先は従来のまま

おまけ

ABCメールでは各サーバーのドメイン部分をメールアドレスの@以下に設定したメールに対してDKIM電子署名を行っています。
したがって、フリーメールをお使いの方でも、この変換が機能することにより簡単にメルマガに対してDKIMの導入ができます。(DKIMはそのドメインの所有者による設定が必要なため独自ドメインを用いて送信するより簡単かも?)

デメリットは一つだけあります。
読者様が送信元メールアドレスによりフィルタ処理をしていて特定のボックスに振り分けるなどしている場合は送信元メールアドレスが変わるため再度設定していただく必要があります。

フリーメールを用いたメルマガ配信でも安心 (まとめ)

フリーメールを送信元メールアドレスとしてメルマガ配信をしている方をなやましている「なりすまし問題」の解決方法として 送信元メールアドレスの変換を用いたABCメールの新機能の説明をしてきました。

現在、メルマガ配信されている方だけでなく メルマガ配信したいけど「独自ドメインとか取得するのめんどうだなぁ。」とためらっている方にもオススメできる機能になっています。

このようにABCメールは日々進化しています。メルマガ配信をされている方、メルマガ配信したいなと思っている方 当メール配信システム ABCメール どうでしょうか?

P.S. 2900円のインパクトがでかかったのか多数の申し込み、お問い合わせ頂いてます。

そのため、納品の際の到達確認等で少々お時間をいただくことがございます。


この記事は ABCメール開発者 山本 が書きました。

メール配信に関してのご質問やご相談などはいつでも受け付けております。 yamamoto@abcmail.xyz まで お気軽にどうぞ。(基本24時間以内に返信致します)